【なぜ弱いの?】3年前の優勝チームホワイトソックスが121敗した転落ぶりに迫る!

プロ野球、メジャーリーグ

ア・リーグ中地区最下位のホワイトソックスが27日、敵地デトロイトでタイガースに1-4で敗れ、MLBのシーズン最多敗戦記録となる今季121敗目をマークした。

歴史的な低迷を続けた2024年シーズンのホワイトソックス、実は3年前の2021年には93勝69敗と好成績を残し、ア・リーグ中地区優勝を決めています。今回の記事は、そんなホワイトソックスがなぜここまで落ちぶれてしまったのか考察していきます。

 

①エース級の投手を次々に放出したフロント…

弱くなってしまった明確な理由がこれではないでしょうか?2021年に地区優勝した際の先発陣を以下に載せます。

1.ルーカス・ジオリト 31登板 11勝9敗 防御率3.53

2.ディラン・シース  32登板 13勝7敗 防御率3.91

3.ダラス・カイケル  32登板 9勝9敗  防御率5.28

4.ランス・リン    28登板 11勝6敗 防御率2.69

5.カルロス・ロドン  24登板 13勝5敗 防御率2.37

チームの軸になっていた先発陣です。これだけ優秀な成績を残していた先発陣ですが、なんと2024年シーズンでは1人も残っていません。若い投手が多く、引退した訳でもないのに、なぜフロントは手放してしまったのか。

それは年俸を払えなくなってしまったからです。選手は好成績を残すと、当然翌年の年俸は上がりますが、球団にお金がないと他球団に取られてしまいます。より給料のいい球団に移りたい選手達の気持ちも分かりますので仕方がないとも言えます。アメリカでは個人主義的な考えの選手が多いので、チームに対する愛着や義理人情よりも、自分や自分の家族の生活を優先します。

実はMLBの場合、最初の数年間は好成績を収めていても、年俸はそこまで高騰しません。しかし、5年目くらいから、成績と年俸が反映し始め、選手たちはよりお金が貰える球団に移ろうと頑張ります。2021年のホワイトソックスはそのような選手が多かったのです。投手陣だけではなく野手陣もそうでした。

 

②ドラフトでいい選手が入団しない…

MLBのドラフト制度は、成績の悪い球団から優先的に指名権を得られます。タンキングという手法を用いることで、弱小球団が常勝球団に変身する現象が近年続出していますが、理由はこのドラフト制度が原因なのです。ちなみにタンキングについてもっと知りたい場合は、以前の記事に詳細を載せていますのでご覧ください。

【シーズン最多敗戦の121敗】ホワイトソックスの歴史的低迷の原因は?実は数年後には最強チームに! https://www.baystarsotaku.com/howaitosox/

ホワイトソックスが地区優勝した2021年のドラフトでは、当然下位指名となるので有望な選手を獲得できませんでした。22年シーズンも81勝81敗でしたので、上位指名できなかったのです。そこで何を思ったのか、球団フロントは23年シーズン中にチームの軸となっていた選手を続々と放出しました。チームを低迷させる代償として、有望な選手をドラフトで獲得するために…

以上、2024年シーズンのホワイトソックスが、なぜ121敗もしてしまったのか考察しました。僅か3年前に地区優勝を決めたチームがここまで落ちぶれてしまうのは、ファンはショッキングかもしれません。しかし、貧乏球団が再び常勝球団に返り咲くまで、今は耐え抜いて、再びホワイトソックスが強くなるまで見守っていきましょう。

 

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