プラネットミヤマクワガタを購入して2ヶ月、予想以上に頑丈なメスのためにも追加で産卵セットを作成します。ちなみに、88Lのワインセラーだと中ケース5個がスペース的に限界です(笑)以下に産卵セット、/バスター型の作り方を載せます。使用するマットはNマット5L、前回産卵セットを作るのに使用した残りの黒土、完熟マット(各1.2Lくらい)を使用します。マットは2日ほど冷凍させ、コバエや線虫を死滅させ、3日ほどガス抜きしました。産卵木も熱湯につけて中の害虫を死滅させます。
産卵セット(/バスター型) セットEはこの方法を採用
1 まず、黒土とNマットを1:1の割合でよく混ぜます。黒土も完熟もNマットも加水は1Lのマットに対し150cc。両手で握ったとき、水が少し滴り落ちるぐらい加水します。ちなみにNマットはどうしても産ませたい(特にミヤマクワガタには効果絶大とのこと)けど普通のマットじゃ中々生んでくれない時に使用するいわゆる切り札的産卵マットです。しかし値段が高い(5Lで1000円)。
2 下段5㎝は黒土N混合マットでしっかり堅詰めしていきます。この時、片方に傾斜をつけます。この時も堅く詰めます。文章だけだと説明しきれないので図も載せます。※産卵木の字が違います、すみません、、
3 傾斜させた黒土N混合マットの上に産卵木を載せる。傾斜部分に完熟とNマットを1:1で混ぜたマットを堅詰めする。嫌気性ガスが出ないよう産卵木の周りは固く詰めないようにする。
4 傾斜部分に黒土N混合マット、もしくはNマットを70%ほどの力で堅詰めする。この時も、産卵木周りだけはふわっとさせる。
5 傾斜部分の反対側はNマットを入れる。堅詰めはしない。手で抑えるほどの力で良い。20%ほどの力で充分。転倒防止のため園芸ネット(乾燥防止のため水苔も推奨)これで完成です。
※重要ポイント 反対側のNマットを強く詰めないこと。この産卵セットの特徴はメスが柔らかいマットから潜っていき、斜めにすることで固い部分に産卵する確率が上がるとのこと。なんでも20年ほど前から存在する方法で、ミヤマ系統はこの方法で多産するそうです。
まだまだ元気なプラネットミヤマのメス2頭をセットに投入し、以下に経過画像を載せていきます。
セットD(ミルフィーユ型 Nマットのみ使用 産卵木あり) 17~18度
2023年8月29日 2回目に購入したメス投入。今回はいつもよりも1度低い17~18度の場所に産卵セットを置いてみました。
9月8日 投入から10日ほど、写真ではわかりずらいですが、左右中央下部に潜った形跡があります。
9月15日 さらに1週間経ったケース内の様子、穴だらけです(笑)
9月17日 余った水苔を入れ、乾燥防止に。
9月30日 投入から1ヶ月経ちました。驚くほどメスが元気なので6セット目(セットF)作成します(笑)ちなみに7月19日に作ったセットAを9月中旬に割り出していたので、セラー内のスペースは確保できています。セットAの割り出しは次回の投稿を見てください。
セットE(/バスター型 産卵木あり)19~20度
2023年9月8日 初めて購入したメスを投入。このメスは前回のセットから9月3日に取り出しています。投入が遅れたのは、存命しているオスと再ペアリングをさせていたからです。片方のメスは交尾を目視しましたが、こちらのメスは目視できていなかったので、不安になってペアリングさせました。しかしお互い全く興味を示さず、早々解除しました。ミヤマのオスはメスが交尾済みと分かると殺してしまうことがあるからです。
9月15日 マット入れすぎましたね(笑)メスは潜ってくれています。
9月22日 メスが地上に現れません。
9月29日 こうして写真を撮影し比較することで、メスが産卵セットを気に入っているのか、潜ってくれているのか、エサの減り具合やメスが存命しているのかが分かります。9月下旬にもう片方のオスは死んでしまいましたがこのメスもまだまだ元気なので、7つ目の産卵セット(セットG)を作成します。もうセラー内にスペースが無いので小ケースでセットを作り、25Lの冷温庫に入れる予定でいます。
オス2匹は9月下旬までに死んでしまいましたが、メス2匹は生きています。できる限り長生きしてほしいですが、次のセットが最後になりそうですね、、、ちなみに2匹のオスは標本になってもらいました。
次回はいよいよ割り出し編です。投入後わずか10日でメスを取り出したセットになりますが、結果はどうなんでしょうか、、
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