26日、日本ハムは楽天に2-1で逆転勝ちを収め、連敗を2で止めました。これで6年ぶり、新庄政権では初めてとなるCS進出が確定しました。
今年のシーズンを通じて快進撃を続けた日ハムがCS進出を決めました。実に6年ぶりになります。新庄監督の采配も賛否ありますが、焼け野原だった野手陣を鍛え上げ、主力にする手腕は確かのようで、既に来シーズンも続投するようオファーを出しているとの事。
さて、結果を出した新庄率いる日ハムとは対照的に、同じ時期に監督就任し、よく比較される立浪ドラゴンズは相変わらずの低迷を続けています。ネット上では、立浪監督の采配や手腕に疑問を呈する記事が多いですが果たして本当なのでしょうか?監督が逆だったら結果は変わっていたのか?以下に日ハムとドラゴンズの差について考察していきます。
①新庄監督と立浪監督の違いは?
監督の影響なのか、それともチームカラーなのか、日ハムのベンチは明るいですが、中日のベンチは暗いことが多いです。実力を出して思いっきりプレーする日ハムとは正反対に、監督の目を気にしながらぎこちなくプレーする中日の選手達が目立ちました。
新庄監督は、基本的な采配はセオリーに基づいていますし、データもよく見ています。パフォーマンスが奇抜なだけで、やはり野球というスポーツをよく知っていて勝つために確率を上げています。
立浪監督は、自分のやり方を選手たちに押し付けていたようにも見えました。選手達は十人十色、個々の得意分野を十分発揮できませんでした。郡司選手やマルティネス選手がその筆頭です。郡司選手は実力がありながら、干されていましたし、マルティネス選手には苦言を呈していました。日ハムに移籍してから、両者の活躍が目立ちますからこの点新庄監督はよくやっていました。
ただし、中日に移籍した宇佐見選手と齋藤選手も十分戦力になっています。特に、齋藤選手は中日に移籍してから見違えるように成績が向上し、自身も中日や立浪監督のおかげとコメントを残しています。
②両チームの戦力差は?
日ハムは22年、23年は最下位でしたが、若手選手や有力選手を試合に出し続けて地力を上げていました。2年間を犠牲にし、3年目で開花したのです。フロントも2021年オフにノンテンダーと言葉を変え、主力選手を戦力外にし、年俸をカットしました。この動きも今となっては成功、若手選手の躍進にも繋がりましたし、浮いた年俸でレイエス選手等の外国人選手を補強できました。
一方中日は、22年シーズンでは与田監督の率いた戦力で戦います。最下位でしたが借金は9個と、この時はまだ日ハムの方が借金が多かったのです。しかし、この年のオフ、立浪監督はなんと二遊間レギュラーを放出してしまいました。残った二遊間は、主力でない溝脇選手と1年目の龍空選手のみ、あとはこの年取ったドラフト選手でした。予想通りセンターラインが抜けた23年シーズンは、中日史上最低シーズンになり、ネット上でもさんざんバカにされていました。24年シーズンは去年よりましになりますが、最下位争いをしています。村松選手や福永選手など、ドラフトで取った選手が活躍していますが、主力選手の半分は他球団から戦力外になった中堅の選手です。結果的に、中途半端に若返りしたために、戦力も中途半端なものとなってしまいました。
③球団フロントの差は?
どちらのフロントも、監督の望み通り、やりやすい環境を用意していると思います。新庄監督の奇抜なやり方も容認していますし、立浪監督には全権を任せ、フロントもお金を出しています。
ただ中日フロントは派閥争いが存在すると噂されています。今回立浪監督は辞表を申し出ましたが、球団社長は続投させるつもりだったようで、後任の監督を誰にするのか探している最中とのこと。もし派閥争いが本当であれば、球団代表と同じ派閥である立浪監督に長くやって欲しかったかもしれません。
いかがでしたが、今回は両チームの特徴を比較し考察してみましたが、結論を言うと両チームの監督が逆になっても、勝敗はさほど影響しないのではないかと思います。新庄監督の奇抜なやり方は中日では通用しないと思います。日ハムが立浪監督の場合、どうなっていたのでしょうか?現状日ハムの戦力で戦えばそこそこ勝てていたかもしれません。なんだかんだ立浪監督も高橋宏人選手、村松選手、福永選手、細川選手、石川選手、齋藤選手等育てた選手は多いのです。単純に2チームの戦力差が大きく、監督の手腕だけで戦力バランスを変えることができないのです。
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