米大リーグのシカゴ・ホワイトソックスは27日、敵地でのデトロイト・タイガース戦に1-4で敗れ、MLBのワースト記録を更新するシーズン121敗目を喫した。
弱い。とにかく弱すぎるホワイトソックス。ついにMLBのシーズン最多敗戦の120敗を超えてしまいましたが、実は球団の方針でわざと負けているかもしれません。ここ最近のMLBは去年のアスレチックスが50勝112敗、2021年のオリオールズが52勝110敗と平気で110敗以上するチームが表れています。しかし、これにも訳があるのです。なんと球団がわざと負けるように現場へ指示を送っています。今回はホワイトソックスがなぜ弱いのか、意図的に弱小球団になったのか考察していきます。
①ドラフトで良い選手を獲得しやすくするため!
MLBのドラフトは、勝率の低い球団から指名権を得られます。つまり、わざと負け続けることで良い選手を獲得しやすくするのです。この手法はタンキングと呼ばれ、近年のメジャーで問題視されている行為になります。チームの有力選手を優勝争いしている他チームに放出し、数年間シーズンは低迷、その間に有力選手を獲得、数年後に優勝を目指します。
2021年に110敗したオリオールズは2018年は115敗、2019年の108敗しており、今年のホワイトソックスとあまり変わらない低迷ぷりを見せていました。しかしこのオリオールズ、なんと2023年のシーズンは101勝を挙げ、あの強豪チームヤンキースやレットソックスを退けて東地区1位になりました。他のチームを例に挙げてみると、カブスやアストロズも元々は低迷していたチームですが、このタンキングを用いてリーグ優勝、ワールドシリーズ制覇を経験しています。タンキングはお金がない球団が、数年間低迷する代償として黄金期を築くための手法なのです。
②いらない選手を放出する言い訳にもなる!
2024年のホワイトソックスは主力選手をトレードする噂が絶えませんでした。実はこの球団、以前から主力選手をたくさん放出していました。2023年に放出した選手を以下に上げると、
・通算129勝ランス・リン投手をドジャースへ放出
・通算439登板ジョー・ケリー救援投手をドジャースへ放出
・通算43ホールドのケンドール・グレーブマン投手をアストロズへ放出
・今季6勝6敗の右腕ルーカス・ジオリト投手をエンゼルスへ放出
・100マイル剛速球リリーフのレイナルド・ロペス投手をエンゼルスへ放出
これだけの主力選手を2023年シーズン中に放出してしまったのです。これではまともに戦えるわけがありません。チームの主力をフロントが積極的に放出したがるというのも変な話ですが、タンキングがしたい、高額年俸の選手をカットしたいという意図があれば仕方がないかもしれません。貧乏球団によくある話なのです。
いかがでしたか。今回は、なぜホワイトソックスが歴史的低迷をしているのか考察してみました。ファンは今日歯がゆい思いをしていると思いますが、数年後リーグ優勝、ワールドシリーズ制覇を夢見て今は耐えるしかないのです。
コメント
①について疑問に思ったのですが、高額の契約金目当ての選手ばかりがいるらしいです。それなのに、貧乏の球団に所属したい選手が何人も現れるのですか?一人か二人くらいならわかりますが。
コメントありがとうございます。各球団がドラフトで選手を選んでいるので、1年目の選手に拒否権はありません。貧乏球団に入団した選手は、貧乏球団で成績を上げて、他球団に移籍する方法しかないのです。まあ貧乏球団でも、強くなれば観客が増えて、お金持ちになる場合もありますけどね。