前回の割り出し編から1年以上更新していませんでした。すみません。結論から言うと、メス2匹から58匹の幼虫が割り出せました。そのうち死んでしまった個体がわずか4頭で、2令のうちにヤフオクに出品したのが14匹になりますので、現在40匹飼育していますが、すべて3令まで育ちました。
メスは2024年8月ごろから蛹化が始まり、羽化した個体がこちらです。
産卵セットは、月夜のきのこ園の完熟、黒土マットをミルフィーユ型にしたセットがよく取れます。産卵木はあっても無くてもよく取れました。Uマットでも取れましたが、コスパてきにお勧めしません。
結論
ミヤマクワガタ類の正しい産卵セットの組み方
1. マットは発酵が進んだものを使う。
2. 温度帯は17~21度。
3. マットをふるいにかけ微粒子にする。産卵木は埋めなくてもよい。
4. 握って水が滴り落ちないくらいの加水で良い。※10Lのマットに1.2L加水で丁度よい。
5. ケース下5㎝は堅詰め、中間層は50%くらいの力で詰めて、上層部は20%くらい。
幼虫飼育のポイント
1. 初令~2令は、完熟マットもしくは完熟マット:きのこマットを7:3混ぜたものを使用。加水は産卵セット同様の加減でOK。
2. 3令は完熟マット:きのこマットを6:4混ぜたものを使用。
3. 温度帯は夏は18~22度、冬は13~17度で。季節により温度差を付ければ、セミ化しないと思う。※実際、夏場の酷暑さえどうにかできれば問題ない。プラネットミヤマクワガタの幼虫はかなり頑丈。
4. マット交換は4~6ヶ月経ったらでOK。ボトル下半分は新しいマットを詰めて、上半分は新しいマットと交換前のマットを混ぜて使用。
前蛹~羽化までのポイント
1. メスは孵化してから1年で蛹化し始める。ボトル底に蛹室を作って、蛹が丸見えの場合、ボトルをひっくり返せば羽化不全を防げる。この時、蛹の頭部を20度くらい高く角度つける。
2. オスは幼虫も成虫もそこそこ大きく育つので、1400ccボトルで羽化させた方が、羽化不全を防げる。
3. 羽化ズレを防ぎたい場合は、羽化したメスを10度前後の環境で寝かせば、オスにあわせることができる。冷蔵庫を使用するブリーダーも多いらしい。ただし、乾燥には十分気を付ける必要ある。
以上プラネットミヤマクワガタの飼育、ブリードについてでした。現在、メスはかなり羽化していますが、オスはまだ一頭しか蛹室を作っていません。オスは羽化まで1年半はかかるみたいです。
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