今永昇太選手のメジャー1年目の成績は先発29回、15勝3敗、防御率2.91で、さらにQSが19回、奪三振174個とエース級の成績を残しています。これらの数字は、日本時代も含めキャリアハイだったのではないでしょうか?防御率だけでみると、日本時代の通算防御率は3.18と、メジャーでの方が通用しているようにみえます。そんな今永選手ですが、なぜ日本にいた時よりも数値が向上したのか考察していきます。
①回転率の高いストレートで空振りを取れる!
日本にいた時から、今永選手のストレートは分かっていても打てない球筋でした。毎分の回転数は2431で、メジャー全体でも15位となり、山本由伸選手や、菊池雄星選手よりも多い数値でした。
回転数が多いと、ストレートの初速値と終速値の差が少なくなります。打者は手元でボールのノビを感じるのです。故に、ストレートが140後半でも、空振りを取ることができるのです。
②キレの良いスライダーがメジャー球でレベルアップ!
今永選手はストレートだけでなく、スライダーやチェンジアップのキレも抜群でした。メジャーの球は日本の球よりも縫い目が高く、変化量も多くなります。故に、決め球のスライダーやチェンジアップが魔球に進化しました。これらの変化球を交えて、相手打者のバットの空を切るシーンを何度も見ました。
③度胸満点の投球スタイル!
今シーズンの今永選手はマウンド上でよく吠えていました。特にピンチを脱した時など顕著に見られました。投げる哲学者という異名を持つ今永選手ですが、相手に向かっていく姿勢が、投球にも出ていたのではないでしょうか?
④メジャーでより横浜で勝つことの方が難しかった(笑)
これが成績が向上した最大の原因ではないでしょうか?(笑)私自身ベイスターズファンなので、少し自虐になってしまいますが、横浜時代は好投していても野手陣が点を取れず見殺しにしたり、ベイスボールの発動により、勝てる試合をひっくり返されたりしていました。
奪三振率やQS率は日本時代と特に変化がありません。今シーズンはカブス野手陣が今永選手をバックアップしてくれたので、好成績に繋がったのではないでしょうか?
いかがでしたか。今回、今永選手はなぜメジャーで通用したのか、エース級の成績を残せたのか考察しました。これだけの活躍をしたので、来シーズンはチームのエースとして試合に臨むと思います。それでも、今シーズン以上の成績をファンは期待したいですよね。今後の活躍が楽しみです。
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